ザクロとは

ザクロの原産地は、イランやトルコなど中近東で、その栽培の歴史は非常に古く、有史以前といわれています。ソロモン王(古代ユダヤの王)も三〇〇〇年前、ザクロの果樹園を開いたといわれている。また、「神々がこのフルーツを好んだ」と書かれた古代の神話があるほどです。


ザクロは冬には葉を落とす落葉木で、樹高は5〜10mにもなります。果実は秋になりうれてくると自然に割れてき、その形はリンゴよりも大きな球形で、果皮は黄紅色で黒斑があります。原産地であるイラン産のざくろは自然種で、厳しい冬の寒さに害虫もつくことができず、そのため一切農薬を使う必要のない純潔種として有名です。


また、ザクロは「女性の果実」といわれ、種子が多いためか、昔から子孫繁栄や健康を願う王朝の女性が好んで使い、当時から大切にされていました。原産国イランでは、国内の至るところでざくろが育てられていて、昔から「果実の王様」としてきわめて大切にされていたことがうかがえます。


今では、日本をはじめアメリカでもザクロは栽培されていますが、はじめザクロはイランから地中海沿岸を経て、そしてヨーロッパに拡大しました。そして、東へはシルクロードを経て、インド、中国そして日本へと伝播されました。


日本には中国や朝鮮を経て、10世紀頃に入ってきましたが、その種類は大きく分けて2種類あり、花を観賞するための「花ザクロ」、そして果実を食用とするための「実ザクロ」に分けられます。日本では江戸時代、花を観賞する樹木として主に親しまれていたようです。南北アメリカへは、大航海時代以降に広がり、今では様々な品種改良がなされ、世界で50種類以上の品種が栽培されています。


ザクロにまつわる話は多くあり、聖書の中にも、ギリシャ神話の中にも、お釈迦さまにまつわる話もあります。また、イソップ童話にもザクロの話があるほどです。


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